急須
2024/09/17
急須と言えば、常滑焼。
常滑焼と言えば、急須。
そんな文化が身近で当たり前の世界で育ってきましたが、改めてその歴史に触れてみますと凄いことですね。平安時代に遡って語ることのできる常滑焼。そして急須。紫式部と同世代。
当店近隣の「とこなめ陶の森 資料館」は2021年にリニューアルオープンし、急須の展示コーナーが新設されたそうです。急須の歴史を語り継がねばなりませんね。
「急な用に応じて用いるもの」が語源の急須ですが、どちらかと言うと真逆のゆったりとお茶を嗜む際に登場する茶器のイメージを持たれている方の方が多いのではないでしょうか。
日本の昔ながらの趣のある風景の中に静かな「そこにある」が似合う存在のような。
急須の製造工程に欠かせないロクロ。小学校にロクロ室があったと世間が広がった大人になってからは少し自慢げに話すこともありますが、そもそも父が彫刻家でしたので自宅、つまりこの店舗改装前のここに焼窯、昔はロクロもあり、身近過ぎたが故にその歴史やら重みやらを顧みることもなかなかありませんでした。
今回、当店開業に辺り「急須でのコーヒーや日本茶のご提供を常滑の地で」をコンセプトのひとつにすることで、今この瞬間改めて常滑焼、そして急須に触れ、その歴史を顧ることができ、とてもよかったと思っています。
常滑焼の代名詞とも言われる朱泥急須ですが、長年地元におりますと食卓や食器棚のどこかで常に目にしてきましたので、当店メニューの日本茶をご提供させて頂く際、敢えて朱泥ではない色、形の急須をご用意させて頂きました。
そんな中、本日市外からお越し頂いたお客様から朱泥の急須がご覧になりたいとのお声がありました。
確かに代名詞ですもの、そのようなお声も上がりますよね。一応、オール朱泥ではありませんがボディが朱泥の素敵な急須のご用意はありますので、そちらをご覧頂きました。
今年は常滑市制70周年のイベントが毎月市内あちらこちらで開催されておりますが、少し足を延ばされ当店へお越しの際には「急須で淹れるコーヒー・日本茶」のコンセプトにご協力頂きました地元常滑の窯元、高山陶園様の素敵などなたもきっと魅了される多種の急須を是非ご覧下さい。
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Organic Laundry & Cafe yuragi 1/f
住所 : 愛知県常滑市瀬木町2-10
電話番号 : 0569-35-6625
国産有機茶葉を味わう
常滑焼を楽しむなら常滑市の当店
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