アルパカ

当店がお世話になっております商材のメーカーさんは有機食材や無添加商品などを扱われるのと同様、多くのフェアトレード商品も推奨されておられます。

 

フェアトレードとは、一般的に「途上国で作られた作物や製品を適正な価格で継続的に輸入・ 販売することで、生産者の生活向上を支援し、貧困問題の解決を目指す 貿易の仕組み」と言われます。

 

カフェルームでの取扱い商材でもフェアトレードのコーヒー豆やチョコレートなどございます。今回はそれらと同じくフェアトレードを多くの方に身近に感じて頂きたくこちらの商品をご紹介したいと思います。

 

当店で取り扱っている訳ではございませんが、アルパカのぬぼーとしたお顔が何とも可愛らしいこちらをどうぞご覧下さい。

 

 

‛ 最高級の天然素材のアルパカニット ‘

 

ラクダの仲間であるアルパカは、南米ペルーやボリビアの標高4,000〜5,000メートルの高原に放牧されています。
直射日光や寒暖の差が激しい過酷な自然環境から身体を守る為、アルパカは非常に細い毛で身体全体を覆っています。
そのアルパカの毛は豊富な油分を持ち、1本1本がストローのような空洞状になっており、この空洞に温かい空気を閉じ込めることで優れた保温性を持っているんですね。

 

アルパカ製品は、その豊富な油分から「しっとり滑らか手触り」、空洞を持つ形状から「温かさ」「保湿性」において、天然毛の中でも最高級と言われています。
耐久性にも優れ、シワになりにくいのも特徴なんだそうです。

 

今回ご紹介しているフェアトレードのアルパカ製品を届けてくれているのはペルーのリマ郊外に暮らす、フェリシアーノさんです。

 

フェリシアーノさんはチチカカ湖近くの標高3,825メートルに位置する、毛織物や羊毛取引の中心地フリアカの出身。
編み物を家業とする環境で育ちました。編み物はすべてお母さんの仕事を見て覚え、仕事量が多いリマへ22歳の時に奥さんと共に移り住みました。

 

リマの郊外には茶色い裸の山がぽこぽことあり、色とりどりの家が立ち並んでいます。
カラフルな家々は地方から仕事を求めて出てきた人々が自分で立て住みついた家がほとんどだそうです。

 

そんな山の一角にフェリシアーノさんの自宅兼、工房はあります。
フェリシアーノさんには、高地でアルパカと共に生きる人々から受け継いだ毛糸の文化や編み物の技術が受け継がれています。

 

多くの温かみのある商品を作り上げているフェリシアーノさん。

そしてフェアトレード事業に取り組まれている日本のメーカーさんは、ペルーの子供達や次の世代の編み手さんに手編みの技術を教え、守ることに繋がると一緒に物作り活動をされています。

 

今回アルパカさんの商品をご紹介する中で、日本国内に受け継がれる伝統文化と同様、世界各国のその風土に根ざした伝統文化をまず知ること、その想いへの正しい理解と共感、そしてその進む先に携わることが出来たらと改めて思いました。

 

フェアトレードやオーガニックの商材が特別なものではなく、もっともっと身近なものになる、そんなどこか優しい未来いいですね。