秋色

某現場の金木犀、アケビ。そして我が店舗の色付いたオリーブの木です。

 

金木犀の香り、いいですよね。最近は金木犀の香りの商品がズラリと並ぶ売り場をよく見掛けます。

 

金木犀の香りの不思議、ご存じですか？

 

金木犀は雄雌異株なんですが、日本には雄株しか存在しないそうです。

花が放つ香りは花粉の媒介を担う昆虫達を引き寄せる為にあると言われていますが、日本の金木犀は雌株が存在しないので昆虫達を引き寄せる必要がありません。

なのに何故必要のない強い香りを放つのか、未だ解明されていないんだそうです。

この先研究が進んで、何か面白い事実が出てくることを期待してしまいます。

 

また、名前の由来の一説に登場する銀木犀の存在とか、日本中の金木犀は全てクローンであるとか、不思議や特別な生い立ちは何故かそれの持つ魅力となりますね。

 

一週間程度しか咲かない花。香りを楽しめるのもその僅かな期間だけ。

金木犀の香りに魅了させられる人が多いのは、その儚さゆえかもしれません。

 

一方、あけびは日本各地の山間部に自生しており食べられる果実でありながら、その味を知っている人はどのくらいいるのでしょうか。

 

白い果肉だけでなく皮も食べられるとか、逆に黒い種は食べられないとか、普段の食卓に並ぶ果物としての立ち位置ではない（そんなご家庭もあるかもしれませんが）あけびも向き合ってみるとなかなか魅力的です。

 

個人的には春に咲く紫の花（中には白い花を咲かせる変種もあるとか）を来春改めて愛でたいなあと思いました。

 

あけび狩りができる農園もあるそうですよ。

 

秋を感じる紅葉はこの地域ではもう少し先のようですが、金木犀の香りや弾けたあけびの実も日本の秋を思わせてくれるものです。

我が店舗前のオリーブの実も秋の訪れと共に薄緑色から濃紫色に変わりつつあります。

 

日本の四季折々というのはやはり良いものですね。

 

 

追記：この先収穫されるであろうオリーブの実をどのように活用するか検討中です。やはり、漬けか…