正解と不正解

頂いた某人気洋菓子店のシュークリーム。それを口にした夫曰く「とても美味しいけど、自分はシューが固いタイプより柔らかいタイプの方が好き。」と。

 

洋菓子に限らず食する物に関して難しい問題である正解と不正解。

好みの問題として片付けてしまえばそれまで、それを否定してしまえば不正解となります。

 

コーヒー豆を挽く際に出る微粉。

どんなに優秀なグラインダーを使用しても必ず出ると言われている微粉を良しとするか否か。もちろんお客様の好みに委ねる点では他のメニューと何ら変わりはありませんが、その意味やあり方をお伝えするか否かでまた正解は変わってくるように思います。

 

豆の種類、豆の挽き方、抽出の仕方など条件によっては様々ですが、一般的に言えば微粉ありのコーヒーは、豆本来の甘みをしっかりと感じられ、安定した味わいに。

一方、フィルターや挽き方を試行錯誤し極力微粉を出さないようにしたコーヒーは甘さやしっかりとした口当たりは感じ難いですが、スッキリとした軽いコーヒーと表現できます。

 

食する物のその食感や風味、味わいにおいて突き詰めて行くと、拘って行くと、その先には正解と不正解が存在する、そんな極めて難しい世界と言えますが、またその先には沢山の正解があるとそう思います。

不正解ではなく、意味さえあればどれも正解に当たる、多くの正解だと。否定を追求するのではなく、正解の中でより自分の好みを探し求めて行く行為は楽しいものです。

 

沢山の正解があると気付くときっと心穏やかに優しくなれることでしょう。

 

 

食する物ではありませんが、私の好きな私の中の「大正解」です。

ある回答用紙より～

 

・国語・

① 問題文「もし～なら～」を使い文章を作りなさい。

　 回答　「もしもし、奈良の人ですか？」

② 問題文「まさか～だろう」を使い文章を作りなさい。

　 回答　「まさかりかついだ金太郎」

 

・算数・

問題文「5個の文字から2個の文字を選ぶ方法は何通りありますか。」

回答　　式－「たくさんあります」　答え－「その」通り

 

・理科・

問題文「爬虫類の特徴を書きなさい。」

回答　「気色悪い」

 

・社会・

問題文「江戸時代、荘園制下の農民は何と呼ばれていたでしょう。」

回答　「おい、おまえ！」

 

 

どれも最高に正解ですね。学校の先生はさぞかし大変でしょうに。